松茸の土瓶蒸し
朝夕が涼しくなると武蔵の土瓶蒸しの季節です。ふたが閉まらないほどの具沢山は、御覧の通り。又、土瓶蒸しの決めては、お猪口で飲む「だし」。松茸・はも・海老・いかなど「和の味覚の調和」が素晴らしい味をつくり上げています。勝手ながら一日の数に限りが御座います。
お酒の温度
寒い冬に通りから店内へ入り、カウンターに座って呑む最初の熱燗。この一口に、カウンターの中にいるベテラン従業員は細心の気配りと注意を払っています。
串カツのむき
お客様の前に串カツが出された時、串の持ち手が左側にくるように置いてあるので、「食べにくいじゃないか」と思われるかもしれませんが、実は実際にそのままカツを左手に持って食べてみると「なるほど」とわかっていただけるはずです。と言うの、も武蔵の串カツは特製なので大きくて重いのです。ですから、まずは左手で串を持ち、右手の箸と両方でカツを持ち上げながら、又は串からはずしながらお召しあがり頂けるようにして居ります。もちろん食べ方はお好みで。
極めの湯どうふ
厳選した手作りのもめん豆腐を毎朝早く仕入れ、それを利尻昆布のダシでやさしく温める。絶対に沸騰させてはいけない。ほんのりと染み込んだダシの香りが、豆腐本来の香ばしい大豆の旨味を一層ひき出す。本鰹と橙などをあわせ、それをつけダシに使い薬味を加える。創業以来の拘った作り方と値段は、鍋の原点とも思える湯どうふに凝縮されている。
筍(たけのこ)
魚と同じで採りたては刺身でもいける。時間が経つとエグくなるので早い調理がコツ。まず軽く水洗いし、根の紫色の部分は削ぎ落とす。穂先は身を傷つけない程度に切り落とし、そして身に注意しながら側面にも縦に一筋の切り込みを入れる。皮は剥いで茹でても良いし、笹の葉を入れても風味が増す。エグさを取るために茹でる水は多めにして、水の量の1割位の米ぬか又は米の研ぎ汁を混ぜ落とし蓋をする。茹であがったら自然にさまして皮をむき、よく水洗いをして更に1時間程度水に浸す。この水を変えてやれば長時間の保存も出来る。
生ビールの温度
夏季には、銀天街側の外壁に只今の生ビールの温度をデジタル表示。暑い夏に冷えたビールをどうぞ。(5月~10月表示)
旬 の 魚
北九州は玄海灘など三方を海に囲まれ、唐戸(下関)漁港のふぐをはじめ、その日に水揚げされる新鮮な海の幸の宝庫です。その旬の素材の活きた味を余すところなくお出しするのが、武蔵のこだわりです。どうか存分に御堪能下さい。
秘伝の味噌とたれ
自家製の酢味噌とたれは、創業以来守り続けたもの。料理の味を引き立てるのはもちろんのこと、そのまま食べてもなかなかいけます。
厳選丸大豆納豆
国産の丸大豆を使った昔ながらの本物の納豆は、独自に厳選した逸品です。卵は、納豆の深い旨味と粘りを落とさないように卵黄だけをいれ、博多ねぎと和がらしを添える。最後に本鰹のだしを入れて全体を引きしめる。かき混ぜれば混ぜるほど、旨味が増します。かの北大路魯山人も豆の形が無くなる程、かき混ぜていたそうです。
安 い
創業より旨い安いをモットーに営業致しており、昭和57年より一切値上げせず頑張っております。もちろん質と量はそのままで。中には、値下げしたものもございます。
ぬ か 床
武蔵の隠れた人気メニューの1つにお漬物があります。その源は半世紀近くの時を重ねたぬか床です。これはもう日本人の食生活の原点であり、武蔵の宝です。
鍋物は1人前
でかい鍋を大勢でつつくのもいいけど、一人一人がそれぞれ自分の鍋を食べるのもいい。好きなものを他人に取られる事なく、自分のペースでどうぞ。板前が1つ1つ丁寧にお造りして居ります。
冷えてもいける
熱いものはあついうちに、冷たいものはつめたいうちに食べるのが、当然おいしい食べ方でしょう。しかし、呑みながら喋りながらやってると、熱い出来たても自然と冷えて、味気なくなりがちです。ところが欲張って、冷えてもなお、おいしく食べて頂こうと素材から吟味し、冷えた時に味を変える油にも相当こだわって料理致しております。もし機会が御座いましたら、これを思い出されて御賞味下さい。
なにを申しましても、お客様第一主義で御座います。体調やお好みに合わせた品を、出来る限り提供させて頂きます。お申し付け下さい。